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国際特許出願のトピックス




 外国に出願された同一発明の対応出願の最初に許可可能になった国の特許庁のサーチ及び審査の結果を用いて、後続の各国審査の迅速化及び平準化が試みられています。

  日本特許庁及びアメリカ合衆国特許商標庁間では特許審査ハイウェイプログラムが2008年1月4日から本格的に実施されております。また、日本特許庁及び韓国、イギリス、ドイツ、デンマーク、フィンランド、ロシア、オーストリア、シンガポール、ハンガリー、カナダ、ヨーロッパ、スペイン、中国、スウェーデン、メキシコ、北欧の各特許庁間でもこのプログラムが導入されております。

  同一内容の特許出願を自国及び外国で行い、一国で審査が成功裏に先行している場合に、他の出願国でこれから着手する審査に早期審査の申し立てを行い、この先行する審査結果を利用して早期に特許権を確立することが可能になりました。

  また、2010年1月29日からPCT出願の国際段階成果物を利用する試行プログラムが開始されております。

  尚、実体審査の面ではこのように平準化が進んでおりますが、手続き面ではアメリカ合衆国のようにIDS(Information Disclosure Statement)を提出する義務がある等、各国で顕著な差がありますので、注意が必要です。